ニュージーランドカシスとは?

日本ではフランス語の「カシス」という名で親しまれ、英語ではブラックカラントと呼ばれるニュージーランドカシス。ニュージーランドや北ヨーロッパ、カナダなどで栽培されているベリー類で、ブラックベリーのような濃い紫色の小さな実と甘酸っぱい味、爽やかな香りが特徴です。ニュージーランドでは、比較的高緯度な南島のカンタベリー地方が主な栽培地となっています。夏には太陽が照り付け、冬には気温がぐっと落ち込むこの地方独特の気候が、世界最高クラスのカシスを育てる源となります。

ヨーロッパやニュージーランドでは身近なフルーツとして古くから人々に愛されており、お菓子やジャム、シリアル、ジュース、スムージーなどの形で親しまれてきました。近年の研究では、アントシアニン、ビタミンC、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれていることも分かっています。その健康パワーから、ニュージーランドでは家庭の常備薬のような役割も果たしています。

高い栄養価と多様な用途

ニュージーランドカシスが栽培されるカンタベリー地方は、紫外線がとても強いのが特徴。その太陽の恵みが、世界のあらゆるベリー類の中で最高の栄養と健康パワーを生み出しています。 特に、健康維持に欠かせないビタミンCと、目に優しいアントシアニンは、一般的な果物と野菜の中でNo.1の含有量だと言われています。さらに高い抗酸化作用を持つ成分が豊富なので、アンチエイジングにも効果的。こうした栄養価の高さから、ニュージーランドカシスはまさに健康とアクティブなライフスタイルを維持するのにぴったりのスーパーフードだと言えるのです。

加工過程と用途

ニュージーランドカシスは真夏に収穫され、厳選されて、収穫直後に冷凍保存された後、濃縮果汁やピューレ、パウダーなどに加工されます。加工後のカシスは、ジュースやヨーグルト、アイスクリーム、朝食用シリアルの原材料、健康サプリなど、多様な用途に使用されています。ニュージーランドカシス特有の甘酸っぱくて爽やかな風味は、他のフルーツやベリー類はもちろん、乳製品や肉類とも相性抜群。様々な料理に使える強力な素材としても、いま注目されています。また、カシスは他のフルーツと比べて低糖で、食後の血糖値の上昇度を示す指数である「GI値(グリセミック指数)」も低いんです。高血糖の状態が続くと肥満や糖尿病など、身体にも悪影響が及んでしまいます。低GIのニュージーランドカシスは「べリーの王様」の名の通り、まさに食べてキレイに、健康になれる栄養満点のフルーツなのです。