アントシアニン

ニュージーランドカシス – 他にはない独特なアントシアニンの組み合わせ

概要

  1. ニュージーランドカシスに含まれる4種類のアントシアニン
  2. ブルーベリー、ビルベリー、またヨーロッパ産カシスをも上回る最も高いアントシアニン含有量を誇るニュージーランドカシス
  3. 他のベリーにはないアントシアニンを含むニュージーランドカシス
  4. ニュージーランド以外で栽培されているカシスに比べ、ニュージーランドカシスはルチノシドの対グルコシドアントシアニン比率が極めて高い
  5. ルチノシドアントシアニンは、腸で吸収され血液に取り込まれるまでの速度がグルコシドアントシアニンより2.5倍の速さ
  6. バイオアベイラビリティが高いニュージーランドカシス
  7. ニュージーランドカシスは健康的な身体作りに必要な細胞の適応過程を活性化する

1. ニュージーランドカシスに含まれる4種類のアントシアニン

シアニジンはベリーの赤、デルフィニジンは青い色の元となっています。この2種類のアントシアニンの組み合わせが他のベリー類やフルーツにはない、ニュージーランドカシスの独特の濃い紫色を生み出しているのです。

参考: ニュージーランドプラントアンドフードリサーチ 未公開データ

2. ブルーベリー、ビルベリー、またヨーロッパ産カシスをも上回る最も高いアントシアニン含有量を誇るニュージーランドカシス

ニュージーランドカシスは世界中で栽培されているビルベリーやブルーベリー、その他ベリーを上回るアントシアニン含有量を誇ります。その理由として、紫外線の量が特に多いニュージーランドの独特な栽培環境が考えられます。またニュージーランドに適した品種改良が行われ選別されていることも挙げられます。

参考: ニュージーランドプラントアンドフードリサーチ 未公開データ

3. 他のベリーにはないアントシアニンを含むニュージーランドカシス

ニュージーランドカシスにはルチノシドアントシアニンが含まれていますが、これはヨーロッパ産ビルベリーや北米産ブルーベリーには含まれていません。

参考: ニュージーランドプラントアンドフードリサーチ 未公開データ

4. ニュージーランド以外で栽培されているカシスに比べ、ニュージーランドカシスはルチノシドの対グルコシドアントシアニン比率が極めて高い

参考:
Anthony W. Watson et al (2015) Acute supplementation with blackcurrant extracts modulates cognitive functioning and inhibits monoamine oxidase-B in healthy young adult. Journal of Functional Foods 17:524–539
Tafadzwa Nyanhanda et al (2014). Blackcurrant cultivar polyphenolic extracts suppress CCL26 secretion from alveolar epithelial cells. Food and Function.
Elham Hosseini-Beheshti et al (2012). Characterization of Antioxidant Capacity from Fruits with Distinct Anthocyanin Biosynthetic Pathways. J Nutr Food Sci. 2:122
Zoriţa Diaconeasa et al (2015). Antiproliferative and Antioxidant Properties of Anthocyanin Rich Extracts from Blueberry and Blackcurrant Juice
Int. J. Mol. Sci. 16:2352-2365.
Hubert Antolak et al (2016) Black Currant (Ribes nigrum L.) and Bilberry (Vaccinium myrtillus L.) Fruit Juices Inhibit Adhesion of Asaia spp. BioMed Research International 2016.
Paul M. Rose et al (2018). Application of Anthocyanins from Blackcurrant (Ribes nigrum L.) Fruit Waste as Renewable Hair Dyes J. Agric. Food Chem 66:6790-6798.

5. ルチノシドアントシアニンは、腸で吸収され血液に取り込まれるまでの速度がグルコシドアントシアニンより2.5倍の速さ

Anthocyanin supplemented levels (mg/60kg)

Anthocyanin plasma levels (ng/L)

Ratio of anthocyanin plasma:supplemented levels

Rutinoside: glucoside ratio

Glucoside levels

53.4

498

9.3

2.5

Rutinoside levels

378.6

8798

23

 

ニュージーランドカシスジュースを摂取した被験者のルチノサイドアントシアニン血中濃度はグルコシドアントシアニンより著しく高く、より多く血中に取り込まれることを示した。

参考:  Anthony W. Watson et al (2015) Acute supplementation with blackcurrant extracts modulates cognitive functioning and inhibits monoamine oxidase-B in healthy young adult.  Journal of Functional Foods 17:524–539

6. バイオアベイラビリティが高いニュージーランドカシス

体重1㎏あたり0.8㎎のカシス抽出パウダーを摂取すると2時間後、被験者の血液中のアントシアニンレベルが上昇した (体重75㎏の方が11粒もしくは12gのNZカシス、もしくは60㎎のカシスアントシアニンを摂取するのと同等量)。

参考: Hurst RD et al. (2019) Consumption of an Anthocyanin-Rich Extract Made From New Zealand Blackcurrants Prior to Exercise May Assist Recovery From Oxidative Stress and Maintains Circulating Neutrophil Function: A Pilot Study. Front. Nutr. 6:73

7. ニュージーランドカシスは健康的な身体作りに必要な細胞の適応過程を活性化する

最近マーケットで科学的な根拠にもとづいて言われるように、アントシアニンを含む果物、特にベリー類を摂取することで、アントシアニンの摂取そのものが抗酸化物質として作用し、体の中を循環し細胞レベルで有害なフリーラジカルを除去するというメッセージが定説となっている。

しかしながらこの説に異議を唱える新たな研究がされています。ニュージーランドプラントアンドフーズリサーチ(PFR)による研究では、ニュージーランドカシスのみに含まれる独自のアントシアニン比率がnrf2のような転写因子を活性化することが明らかになりました。活性化されたnrf2は体内細胞の抗酸化物質を増やし、その他保護、防御機能を上方制御します。

ニュージーランドカシスアントシアニンによるnrf2依存の抗酸化、保護防御機能の活性化は、日々のストレスやアクティブライフスタイルとは切り離せないストレス、また老化ストレスに適応する身体づくりに欠かせないものです。